第2話 引き金
夜の横濱は静かすぎると逆に耳障りだ 港のクレーンが止まり車の音も途切れると空気だけが残る 廻は歩きながらスマホを弄っていた 地図アプリでもメッセージでもない ただの黒い画面だ 「……来るな」 独り言のように呟いたその直後だった 背後で靴音が増えた 四ついや五つ 「おい」 軽い声若い 廻は振り返らない 「この辺 通行料いるんだけど」 廻は立ち止まりゆっくり振り返った 笑う 「え そうなんですか知らな […]
夜の横濱は静かすぎると逆に耳障りだ 港のクレーンが止まり車の音も途切れると空気だけが残る 廻は歩きながらスマホを弄っていた 地図アプリでもメッセージでもない ただの黒い画面だ 「……来るな」 独り言のように呟いたその直後だった 背後で靴音が増えた 四ついや五つ 「おい」 軽い声若い 廻は振り返らない 「この辺 通行料いるんだけど」 廻は立ち止まりゆっくり振り返った 笑う 「え そうなんですか知らな […]