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BORDERの正体

第10話 亡霊の正体

スマホが震えたのは、夜が一番静まる時間だった。 画面に表示された番号は、知らない。 それなのに、廻は出る前から分かっていた。 ――来た。 通話ボタンを押すと、ノイズのない、よく通る声が流れ込んでくる。 「こんばんは、鳴海 廻くん。いや……“BORDER”の亡霊、かな?」 その呼び方だけで、胸の奥が冷たく締まった。 「用件は」 廻は感情を殺して答える。 相手は一瞬、笑った。 「急ぐなよ。君の過去の話 […]